「足を入れるタイプの浮き輪は危ない!」と聞きます。安全そうに見えるんですが、本当に危ないんですか?
こんな疑問にお答えします。
- 足入れ浮き輪が危ない理由
- 転覆する原因
- プールの底にずり落ちないことの安心感は命取り
記事を書いている僕(おすけ)はラグーナ(ラグナシア)の元社員です。
夏はプールエリアの運営を担当し、監視員としてプールを巡回しながら様々なお客様対応を行っていました。
当時の経験をもとにラグナシアの役立つ情報を発信します。
先に結論をいうと、足入れ浮き輪は危険です。極力、使用しないことをおすすめします。
ではなぜ足入れ浮き輪がなぜ危険なのか!?本記事にて詳しく解説します。
ここ数年ではその危険性が注目され「足入れ浮き輪」が使用禁止のプールもありますね。
なぜ足入れ浮き輪が危ないと言われるのか?
足入れ浮き輪はその名の通りに足を入れる浮き輪なので、子供が水中に滑り落ちる心配はありません。
しかしその反面転覆したときに自力で起き上がることが困難であるというデメリットがあります。さらに親目線からすると、下に滑えり落ちないという安心感が子供から目を離す原因となってしまいます。
手の届く所に子供がいれば転覆してもすぐに助けることができます。しかし、プール遊びの時間が長くなるにつれて子供との距離が少しずつ離れ、そして子供から目を離す時間が長くなります。
その結果、転覆しても気付かないという最悪の状況になってしまいます。
足入れ浮き輪が危ない理由
- 転覆すると自力で起き上がることが困難
- 下に滑り落ちないという安心感から、親が目を離しやすくなる
次項では足入れ浮き輪が転覆してしまう原因について解説します。足入れ浮き輪が転覆の原因は子供自身のバランスによるものだけではありません。
プールで足入れ浮き輪が転覆する原因
足入れ浮き輪が転覆する外的要因
- 他人との接触
- 浮き輪との接触
- 波
浮き輪が転覆してしまう可能性がある外的要因には、上記の3つの原因があります。人が多く集まるプールほど、この3つの原因の発生率が高くなります。
原因①:他人との接触
周りの人との接触により、転覆する可能性があります。子供から大人まで全員が対象です。
プールに来たことでテンションが上がり動きが大きくなり、周りが見えなくなっている人が多いです。特に学生や若い人達のグループには注意してください。
接触までの流れはこんな感じです。
- 子供が近くにいるのに気付かずに大暴れ
↓ - 足入れ浮き輪に接触
↓ - 転 覆
特に注意しないといけないのがビーチボールで遊んでいるグループです。
上記の画像のように、ビーチボールで遊んでいる人は周りが見えていない可能性がかなり高いです。
- ビーチボールを追いかけて最後にダイブ!
- 足入れ浮き輪に接触
- 転覆
こんな感じです。
足入れ浮き輪だけではなく、大人同士の接触でも危ないです。ビーチボール軍団からは距離をとって遊びましょう!
原因②:浮き輪との接触
浮き輪との接触は1番危ないといっても過言ではありません。正確には浮き輪というよりボート型をはじめとした下記のような大型の浮き具に要注意です。
大型の浮き具の中で特に気を付けなくてはいけないのは、ボート型の浮き具です。
なぜならボート型の浮き具と接触して足入れ浮き輪が転覆した場合は、転覆した足入れ浮き輪に乗り上げてボートの下敷きになってしまう可能性があるからです。
ボート型の浮き具の下敷きなった場合は命にかかわる危険な状態です。
大きな浮き輪の近く、特にボート型の浮き具の近くはできるだけ避けましょう。
「子供が転覆したら気付くから大丈夫!」
いや!気付かないことの方が多いです!
自分の子供の浮き輪が転覆したら気付くでしょ!?
人が少なければ気付けるでしょう!しかし、混雑しているプールでは気付かないことの方が多いです。
人が多いプールほど、転覆に気付かないことの方が多いです。なぜなら周りの人との接触が当たり前になってしまっていることで「接触=危険」に認識が薄れてしまっているからです。
原因③:波(人的・造波)
波による転覆は想像できると思いますが、造波プール(波が出るプール)は特に注意が必要です。
例えば、ラグナシアの波のプールは日本最大級で波の高低差が約50cmほどになります。もし子供が手が届かない場所で転覆してしまった場合に、波の高低差で子供が見えなくなってしまう可能性があります。
波の高さと人混みにより子供を見失う確率はかなり上昇してしまいます。波のプールでは確実に子供に手が届く位置で遊んであげるように注意しましょう。
プールで足入れ浮き輪が転覆する最大の原因は「親が目を離す」こと
これまでに足入れ浮き輪の転覆の要因を解説してきましたが、足入れ浮き輪が転覆する最大の原因はこれです。
親が子供から目を離す!
足入れ浮き輪は水中に子供が滑り落ちないメリットがありますが、滑り落ちない安心感から注意を怠ってしまうというデメリットも生じます。
足入れ浮き輪の転覆は、親が目を離さなければ確実に防ぐことができます。プールに入る時は子供と一緒に、そして子供を近くで見守る必要があります。
近くだから大丈夫!そんなことはありません!
子供を近くで見守る。では「近く」とはどのくらいの距離でしょうか?
子供を近くで見守ることの大切さはわかりました。じゃあ子供と2、3メートルくらいの所で見守ればいい安心ってことですね。
・・・残念、不正解です!子供の近くとは「子供に手が届く距離」のことです!
理由は下記のような感じです。
- 2、3メートル離れていたらボート型の浮き輪や人が子供との間に入り込む可能性がある
- 波のプールでは2、3メートルでも意外とすぐに子供に近づくことができない
- 手の届く範囲に子供がいない場合、すでに親が「うちの子は大丈夫!」と思っている可能性があり目を離すことが多い
特に③は要注意です。もし、子供が足入れ浮き輪から転覆してもすぐに起こせる距離に親がいなくてはなりません。繰り返しますが、水中での「子供の近く」とは「子供に手の届く距離」のことです。
安全な足入れ浮き輪
足入れ浮き輪は、転覆すると自力で起き上がることが困難なため危険ですが、水中に滑り落ちないということ自体は確かなメリットです。そこで紹介したい足入れ浮き輪が上記の「親も一緒に使える足入れ浮き輪」です。
この足入れ浮き輪がなぜおすすめなのか!?
- 【 理 由 ① 】
親が一緒に浮き輪に入れることで、転覆の可能性が極めて低くなる - 【 理 由 ② 】
物理的に目を離す可能性が低くなる
水中では必ずお父さんかお母さんが子供と一緒にこの足入れ浮き輪を使うように徹底すれば、転覆による事故はなくなると言っても過言ではありません。
ま と め
最後に足入れ浮き輪が危ない理由をもう一度確認しましょう。
足入れ浮き輪が危ない理由
- 転覆してしまう可能性が高い
- 転覆すると自力で起き上がることが困難
- 転覆には様々な要因がある
・周りの人との接触
・周りの浮き輪との接触
※ボート型浮き具は要注意
・波
※波のプールは波の高さに要注意 - 水中に滑り落ちないことの安心感から親が目を離しやすくなる
- 水中での「子供の近く」とは「子供に手が届く距離」
- 子供から絶対に目を離さない
水中の事故は、大切な命をかんたんに奪っていしまうことがあります。なにより一番大切なことは、「親が子供から絶対に目を離してはいけない!そして子供に手が届く距離で一緒に遊ぶこと」が大切です。
「うちの子は大丈夫!」は絶対にありません。
親の責任として、子供の命をしっかりと守ってあげましょう。
\親子で入れて転覆しない/
子供の命を守りましょう!
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